À la Table en VieBY TSUKASA WATANABE
About

渡 邉 司

Tsukasa Watanabe

ソムリエ / サービスマン

「不器用だから、言葉の代わりにワインを選んできた。」

20歳から始めたサービス業も今年で15年。
職場や立場が変わっても
現場から離れたことは一度もありません。

はじまりは「賄い」だった。

きっかけは大した話じゃなくて、貧乏学生にありがちなバイト代が足りない、でも遊びたいし欲しい物もある。そして賄いが食べられる仕事を探した。たったそれだけのことでした。

でも、お客様の前に立ったとき、何かが変わった。「最高の瞬間をデザインする」という仕事が、これほど自分に合っているとは思っていなかった。

なんてカッコいいこと書いていますが、本当の理由の一つに「コミ障を改善したい」というのもありました。荒療治でいきなりサービス業、接客業をすれば否が応でも人と話さなくてはいけない…そしたら少しはマシになるんじゃないか。そんなことを思っていたんですが、実はこの「コミ障を改善したい」という理由は意外とみんな知らない話。信じてもらえないしね。笑

働いてきた業態はカフェ、バー、レストラン、ビストロ。ジャンルはフレンチもイタリアンもやったし、居酒屋もやったしカラオケ店にもいました。

飲食業以外だと芸能人のマネージャーとして動いた時期もあるし、マッサージのお店(怪しくないよ)でも働いた。キムタクほどではないが僕もそれなりに職務経歴書は色々な経歴で埋まると思う。笑 働いてきた形は違っても、「目の前の人に最高の時間を届ける」という本質は変わらなかった。

芸能人のマネージャーだって完全にサービス業だ。そんなこんなで気がつけば、サービス業一筋15年以上。現場から離れたことは一度もない。

ワインは、武器じゃなくて言葉だと思っている。

ソムリエの資格を取ったのは正直なところ給料が上がるし、流石にないとダメよね。なんて思ったから。綺麗で憧れる動機なんてあるわけない。だってプロとして仕事をしているんだもの、ワインに詳しいなんて当たり前でしょ?という理由からひたすら受けるのを拒んできた。あまり大きな声では言えないが、巷に溢れているスクールに通うのもお金の無駄だとも思っていた。

今でもたまにお客様に「やっぱりスクール通ったんですか?」とか「独学で一発合格なんてすごいですね」聞かれたり言われたりするけど、「僕ら給料安いからスクール通えないんですよ。笑」と返しますが、スクール行くならその分レストランに行って食べたり飲んだりしますし、ソムリエ教本読めば合格に必要な答えが載っていますからね。必要ないっすよ。が本音。

現場の答えは現場にしかないけどね、僕は現場の”プロのソムリエでありサービスマン”なので本当に必要な答えは現場で探します。ソムリエ教本で学ぶ10の知識よりも一人のお客様から学ぶことのほうがたくさんありますから。

とはいえ、プロのソムリエとしてワインを深く知るほどに気づいたこともあります。言葉にならない想いを、一本のワインが代わりに伝えてくれることがある。「まぁまぁとにかく飲んでみてくださいな」と言ってそのままお客様がニンマリしながら食べて飲んでを見ることもある。お世辞にも器用とは言えない僕には、それがいちばん誠実な表現だと思った。

今も現場に立ち続けているのは、コンテストの実績よりも、目の前のお客様の「楽しかった」がいちばん大切だから。

2025年、ルイナール ソムリエチャレンジ東京で準優勝という結果を残せたのも、現場で積み重ねてきた経験の延長線上にある話だと思っている。ぶっちゃけた話、フラッと出場してフワッと準優勝しちゃったんですけどね。対策ゼロ。

Career / 歩み
  1. カラオケ店でアルバイト

    賄い目当てとコミ障を改善したいという荒療治でサービス業へ。「サービス業って楽しいかも」と思ったのが始まり。

  2. カフェ掛け持ち、そしてビストロへ

    カフェを掛け持ちしながらビストロの現場へ。初めてワインが美味しいと感じる。

  3. 芸能人のマネージャー

    飲食を離れ芸能の現場へ。形は違えど「目の前の人を喜ばせる」という本質は同じだと気づく。その芸能人から「仕事とは何か」を学ぶ。

  4. マッサージ店、そしてワインショップ店員

    マッサージ店(合法)で働きながらワインショップでも働く。飲食の現場ではないワインとの向き合い方を知る。正社員をやりながらだったので、半年間休みなしで働く。身体壊れる。

  5. ビストロ ── ソムリエのはじまり

    港区某所のビストロでソムリエとしての本格的なキャリアが始まる。給料の全てを(借金もあった)自己投資と称して飲食に溶かす。

  6. レストランへ

    イタリアンやフレンチ、高級ブランドが持っているレストランまで様々な経験を積む。

  7. 商社、そしてカフェのブランドマネージャー

    30歳を過ぎて初めて「定時で帰る」を経験。めっちゃ感動した。笑

  8. ワインバー

    フランスワインを深掘りする日々。面白いお客さんと面白いスタッフとも出会う。

  9. 会員制レストラン

    限られた人をもてなす世界で、サービスの細部を磨く。ここは面白かった。色々な意味で。

  10. ミシュラン星付きレストランのソムリエ

    星付きの現場でソムリエを務める。求められる水準の中で、積み重ねを確かめていく。現場のソムリエの当たり前の基準がどれだけ低いのかを知る。ソムリエよ、狭い世界で生きるなよマジで。

  11. 2025

    ルイナール ソムリエチャレンジ 東京 準優勝

    思いつきでフラッと出場し、フワッと準優勝。現場で積み重ねてきた経験の、延長線上にあった結果。多分しばらくこの結果を擦り続けるはず。笑

  12. そして、今に至る

    形は変わっても、現場から離れたことは一度もない。

Achievements / 実績
  • 2025年 ルイナール ソムリエチャレンジ 東京大会 準優勝
Qualifications / 保有資格
  • 一般社団法人 日本ソムリエ協会認定ソムリエ(J.S.A. Sommelier)
  • 一般社団法人 日本ホテル・レストランサービス技能協会認定 西洋料理テーブルマナー講師
Off the Record / 素顔

ここまで真面目に書いてきたけれど、最後に正直な話を。僕の想いは、大体ぜんぶ乃木坂46に持っていかれている。中でも賀喜遥香さん、通称「かっきー」推しだ。仕事終わりにソイプロテインを飲みながらライブ映像を観るのが、いちばんの回復。

笑われるのを承知で言うが、推し活とサービスは、たぶん同じだ。見返りを求めず、ただその人の最高を願う。言葉にならない応援を、態度や行動に翻訳する。ステージの上の誰かを想う気持ちも、目の前のお客様を想う気持ちも、根っこは変わらない。

だから僕は、推し活を隠さない。誰かを全力で応援できる人間でありたいし、そういう人間が選ぶ一本だからこそ、信じてもらえると思っているから。

できること / ご依頼について

15年以上の現場経験をもとに、以下のご依頼をお受けしています。

お気軽にご相談ください。まずは話を聞くだけでも構いません。